作詞と作曲のやり方は?初心者でも歌が作れるコツとおすすめツール

自分の思いを歌に乗せて形にする「作詞作曲」は、音楽を楽しむ人にとって最大の喜びの一つです。難しそうに見えますが、手順を一つずつ分解していけば、初心者の方でも自分だけのオリジナル曲を完成させることができます。この記事では、スムーズに制作を進めるための具体的なステップや便利なツールをご紹介します。

目次

作詞と作曲のやり方を知ると歌が形になりやすくなる

作詞作曲を始めるとき、いきなり完璧な名曲を目指すと手が止まってしまいます。まずは「誰に何を伝えたいのか」という軸を決め、そこから音楽の断片を少しずつ繋ぎ合わせていくことが大切です。無理なく制作をスタートさせるための考え方を整理してみましょう。

先にテーマと言いたいことを決める

作詞を始める前に、まずは「何について歌うのか」というテーマを明確にしましょう。漠然と「恋愛」や「友情」とするのではなく、「久しぶりに会った友人と交わした言葉」や「雨の日の帰り道の切なさ」といったように、できるだけ具体的な情景や感情を切り取るのがコツです。

テーマが決まれば、そこから連想されるキーワードを書き出していきます。言いたいことが明確になっていると、メロディができたときに言葉を乗せやすくなり、曲全体の一貫性も生まれます。まずはノートやスマホのメモに、心の動いた瞬間を短いフレーズで書き留めることから始めてみてください。

メロディは短いフレーズから作る

作曲において最も重要なメロディは、鼻歌で歌えるような短いフレーズから作っていきましょう。4小節程度の「問い」と「答え」のような組み合わせを作るイメージを持つと、メロディが自然に繋がっていきます。

[Image showing a simple 4-bar melody structure]

最初から壮大な曲を作ろうとするのではなく、耳に残るキャッチーな数音を探すことに集中します。気に入ったフレーズができたら、それをボイスメモに録音しておきましょう。短い欠片をいくつも集めて、あとでパズルのように組み合わせていくのが、挫折しない作曲の進め方です。

コード進行で曲の流れを作る

メロディに深みを持たせるのがコード進行の役割です。コードは曲の「背景色」のようなもので、明るい響きや切ない響きを使い分けることで曲の流れを演出できます。初心者の方は、まず王道のコード進行(カノン進行や4-5-3-6進行など)をループさせて、その上でメロディを考えるのが近道です。

ピアノやギターを弾ける方は、ジャカジャカと和音を鳴らしながら心地よい響きを探してみてください。楽器が苦手な方でも、後述する制作ツールを使えばあらかじめ用意されたコードパターンを並べるだけで土台を作ることができます。コード進行という「型」があることで、メロディの選択肢が整理され、迷いが少なくなります。

歌詞は口に出してリズムを整える

歌詞を書くときは、文字面だけで判断せず、必ずメロディに乗せて「口に出して」歌ってみることが重要です。黙読したときには良く聞こえても、実際に歌ってみると言葉が詰まってしまったり、音の伸びが悪かったりすることがよくあるからです。

日本語には独特のイントネーションやアクセントがあります。メロディの上下と、言葉の自然なアクセントが合っていると、聴き手に歌詞がスッと入ってきやすくなります。歌いにくいと感じる場所は、言葉を入れ替えたり、語尾を調整したりして、リズムよく言葉が流れるように整えましょう。

作詞作曲に役立つおすすめツール・学習サービス

現代の曲作りには、デジタルツール(DAW)やオンラインの学習リソースを活用するのが非常に効率的です。自分の環境に合ったものを選び、制作のスピードを上げていきましょう。

GarageBand(iPhone/iPadで曲作り)

Apple製品をお使いなら、まずはこの無料ソフトから始めましょう。楽器を弾けなくても、画面上の鍵盤やドラムをタップするだけで本格的な伴奏が作れます。

項目内容
特徴操作が直感的で初心者向け。無料とは思えない高音質。
メリット移動中など、場所を選ばずアイデアを形にできる。
公式サイトApple GarageBand

BandLab(無料で録音と制作ができる)

ブラウザやスマホアプリで動作する、クラウド型の制作ツールです。世界中のユーザーと共同制作ができる機能もあり、手軽に録音を始めたい方に最適です。

項目内容
特徴完全無料で利用可能。SNS的な共有機能が充実。
メリットインストール不要で、すぐに作曲をスタートできる。
公式サイトBandLab

Ableton Live(打ち込みとループ制作に強い)

プロのクリエイターにも愛用者が多い、直感的な作曲ソフトです。ループ素材を組み合わせてパズルのように曲を作れるため、アイデア出しが非常に速いのが魅力です。

項目内容
特徴ライブ演奏にも強い。独自の「セッションビュー」が便利。
メリットヒップホップやダンスミュージック制作に特化した操作性。
公式サイトAbleton

Berklee Online(作曲・作詞の講座)

名門バークリー音楽大学が運営するオンライン講座です。世界最高峰のメソッドを学びたい方向けに、作詞や作曲に特化した質の高いコースが用意されています。

項目内容
特徴専門講師による指導。世界中の受講生と繋がれる。
メリット体系的に音楽理論やソングライティングを学べる。
公式サイトBerklee Online

musictheory.net(音楽理論の基礎学習)

作曲に必要な音階や和音の知識を、アニメーションで学べる無料サイトです。視覚的に理解しやすいため、理論に苦手意識がある方でも安心です。

項目内容
特徴基本的な理論から高度な演習までカバー。
メリット作曲中に「この和音はどう構成されているか」をすぐ調べられる。
公式サイトmusictheory.net

MuseScore(楽譜作成と共有ができる)

作成したメロディを楽譜に残したいときに便利な無料ソフトです。書いた音をその場で再生して確認できるため、作曲の補助ツールとしても優秀です。

項目内容
特徴楽譜作成の標準的な機能が揃っている。
メリット作った曲を楽譜にして保存したり、他人に渡したりできる。
公式サイトMuseScore

迷いが減る作詞作曲の進め方とよくあるつまずき

制作が途中で止まってしまうのは、全体の完成図が見えていないことが原因であることが多いです。効率的なワークフローを知り、よくあるつまずきをあらかじめ回避しましょう。

サビのメロディを先に作ると進めやすい

曲の顔である「サビ」から作り始める方法は、プロの間でも一般的です。最も盛り上がる部分が先に決まると、そこに向けてAメロやBメロでどうエネルギーを溜めていくかという設計図が描きやすくなります。

サビにはその曲のメインテーマとなる言葉を配置しましょう。サビができれば、その曲が持つ「雰囲気」が決定するため、制作の迷いが一気に少なくなります。逆にAメロから順番に作ろうとすると、サビで息切れしてしまうことがあるため、まずは一番伝えたい部分から形にするのがおすすめです。

仮歌で音のハマりをチェックする

歌詞とメロディができたら、まずは「ららら」や適当な言葉で自分の声を録音(仮歌)してみましょう。頭の中で鳴らしている時と、実際に歌として聴く時では、印象が大きく変わります。

仮歌を聴き返すことで、「ここの言葉は詰め込みすぎているな」「このメロディは歌うと苦しそうだな」といった修正点が見つかります。完璧に歌う必要はありません。客観的に自分の曲をチェックするプロセスを挟むことで、曲の完成度がぐんと高まります。

歌詞は音数をそろえると歌いやすい

1番と2番の歌詞で、音数(文字数)をできるだけ揃えるようにすると、メロディへの当てはまりが良くなり、聴き手にとってもリズムが心地よくなります。例えば、1番の最初のフレーズが7文字なら、2番も同じく7文字程度に収めるのが基本です。

もし文字数が大きく変わってしまうと、2番を歌う時にメロディを無理やり引き伸ばしたり、早口で詰め込んだりしなければならなくなり、違和感が生じます。もちろんあえて変化をつける手法もありますが、最初は「型」を意識して書くほうが、まとまりのある歌になりやすいです。

仕上げは引き算で聴きやすくする

曲を作っていると、つい楽器の音を増やしたり、歌詞を詰め込みすぎたりしがちです。しかし、情報が多すぎると聴き手は何に注目すればいいか分からなくなってしまいます。仕上げの段階では、あえて「音を減らす」作業をしてみましょう。

例えば、歌詞を伝えたいサビ前では伴奏をシンプルにする、印象的なフレーズを際立たせるために空白を作る、といった「引き算」が大切です。余白があることで、本当に伝えたいメロディと言葉がより強く響くようになります。

作詞作曲を続けて上達するまとめ

作詞作曲は、最初は誰でも試行錯誤の連続です。しかし、短いフレーズから作ること、先にテーマを決めること、そして便利なデジタルツールを使いこなすことで、確実に1曲を完成させることができます。

まずは完璧を求めすぎず、拙くてもいいので最後まで形にしてみることを目標にしてください。1曲作り終えるごとに、あなたの音楽的な引き出しは増え、表現力は磨かれていきます。作詞作曲のスキルは、続ければ続けるほど一生の宝物になります。今日から始まるあなたの曲作りを、一歩ずつ楽しんで進めていきましょう。

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この記事を書いた人

ピアノの弾き方だけでなく、音の作り方そのものに興味がある人へ向けて情報を発信しています。コード進行やメロディづくりのコツも詳しく解説します。ひとつの曲を深く味わえるようになったり、自分のフレーズが生まれやすくなったりする、そんなきっかけをお届けします。

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