作曲で初心者にありがちな悩みとは?最後まで曲を完成させるコツと練習ツール

作曲を始めたばかりの頃は、誰でもワクワクするものです。しかし、いざ作り始めると「メロディーが続かない」「最後まで形にならない」といった壁にぶつかることも少なくありません。こうした悩みは多くの初心者が共通して抱えるものです。まずは「ありがち」なパターンを知り、楽しく一曲を完成させるコツを掴んでいきましょう。

目次

作曲初心者にありがちな悩みは「曲が完成しない」から始まる

作曲において最大のハードルは、一曲を最後まで作り上げることです。途中で挫折してしまう原因は、才能の欠如ではなく、作り方の手順や考え方にあります。初心者が陥りやすい「未完成のループ」には、いくつかの典型的な理由があります。

パターンを増やしすぎて迷子になる

作曲が楽しくなってくると、一つの曲の中にいろいろなメロディーやコード進行を詰め込みたくなります。しかし、あまりに展開を増やしすぎると、曲全体の統一感がなくなり、聴き手にとっても何が主役の曲なのか分からなくなってしまいます。

作り手自身も、増やしすぎたパーツをどう繋げば良いか分からなくなり、結局作業が止まってしまうのがこのパターンです。名曲の多くは、実はシンプルな数パターンの繰り返しで構成されています。まずは「欲張りすぎない」ことを意識して、主要なパーツを絞り込むことが完走への第一歩です。

サビだけ良くて他が埋まらない

「最高にキャッチーなサビが思いついた!」という瞬間は最高ですが、その前後のAメロやBメロが作れずに放置されてしまうこともよくあります。サビという「山場」に対して、そこに至るまでの「道」を作る作業は、意外と地道な工夫が必要です。

サビのエネルギーが高ければ高いほど、平歌(Aメロなど)とのギャップをどう埋めるかに悩んでしまい、結局サビだけの断片が溜まっていくことになります。こうしたときは、サビから逆算して「どんな雰囲気から始まればサビが引き立つか」を冷静に考える訓練が必要です。

メロディーが単調で展開が弱い

一生懸命作ったメロディーが、なぜか「お経」のように聞こえたり、童謡のような単調な響きから抜け出せなかったりすることもあります。これは、音の高さの変化が少なかったり、リズムがずっと一定だったりすることが主な原因です。

また、同じような音の動きを繰り返してしまい、曲の「盛り上がり」を作れないのも初心者に多い悩みです。メロディーに大きな跳躍を入れたり、あえて長い休符を挟んだりするだけで、曲の表情は劇的に変わります。自分のメロディーが単調だと感じたら、まずは音の「高低差」を意識してみましょう。

アレンジ先行で土台が崩れる

メロディーやコードがしっかり固まる前に、ドラムの音色を選んだり、派手な音を重ねたりすることに時間を使いすぎるのも要注意です。これを「アレンジ先行」と呼びます。見た目の装飾ばかりに気を取られ、肝心の曲の骨組みがおろそかになると、後で修正が効かなくなります。

[Image illustrating simple melody vs complex arrangement layers]

アレンジ(編曲)は、あくまで土台となる曲を際立たせるためのものです。土台が不安定なまま音を重ねても、全体のクオリティは上がりません。まずはピアノ一本やギター一本で成立するような、シンプルで強いメロディーとコードを作ることに集中しましょう。

作曲初心者でも形にしやすい練習ツールおすすめ6選

現代の作曲は、便利なツールを使うことで圧倒的にスムーズになります。初心者でも直感的に操作でき、一曲の完成までを強力にサポートしてくれるツールを紹介します。

GarageBand(無料で作曲の流れがつかめる)

Apple製品に標準搭載されている、最強の初心者向け作曲アプリです。

項目内容
特徴楽器が弾けなくても、自動演奏機能でプロのようなバッキングが作れる。
公式サイトGarageBand for iOS/Mac

BandLab(スマホでも曲が作れて共有しやすい)

ブラウザやスマホアプリで動作する、完全無料のクラウド作曲ツールです。

項目内容
特徴インストール不要で、SNSのように世界中の人と共同制作も可能。
公式サイトBandLab

Soundtrap(ブラウザで共同制作もしやすい)

Spotifyが提供する、教育現場でも使われるほど分かりやすい作曲ツールです。

項目内容
特徴ブラウザ上で動作し、ループ素材を並べるだけで簡単に曲の形になる。
公式サイトSoundtrap

Groovepad(ループで曲の形を体験しやすい)

DJのように音楽パッドを叩くだけで、本格的な曲が作れるアプリです。

項目内容
特徴既存のループ素材を組み合わせることで、曲の「構成」を学べる。
公式サイトEasybrain – Groovepad

FL Studio Mobile(打ち込み中心で作りたい人向け)

ダンスミュージックやヒップホップなどの制作に強い、本格派のモバイルアプリです。

項目内容
特徴ステップシーケンサーが直感的で、リズム作りが非常に楽しい。
公式サイトImage-Line – FL Studio Mobile

Ableton Note(アイデア出しが速い)

プロ御用達のソフト「Live」の思想を受け継いだ、アイデアスケッチ用のアプリです。

項目内容
特徴浮かんだメロディーをすぐに形にし、後でPCに送って仕上げられる。
公式サイトAbleton Note

作曲の「ありがち」を減らして完成率を上げるコツ

「完成させる」という経験を積み重ねることで、作曲のスキルは飛躍的に向上します。挫折を防ぎ、最後まで楽しく作り切るための具体的なテクニックを見ていきましょう。

8小節単位で区切って作る

一曲(約4分)を丸ごと作ろうとすると気が遠くなりますが、「8小節」なら作れそうな気がしませんか。ポップスの構成は、基本的に8小節(あるいは16小節)のブロックの組み合わせです。

「今日はAメロの8小節だけ作る」「明日はBメロの8小節を作る」というように、小さなゴールを設定しましょう。この積み木を並べるような感覚で制作を進めることで、作業のハードルが下がり、気がつくと一曲の形が見えてくるようになります。

コード進行を先に固定する

メロディーから作ってコードを当てるのが難しい場合は、先にコード進行を決めてしまいましょう。王道進行(F→G→Em→Amなど)を4小節分繰り返し鳴らしながら、その上で鼻歌を歌ってみるのです。

[Image showing a simple chord progression loop for songwriting]

コードという「枠組み」が先にあることで、メロディーの音の選択肢が絞られ、迷いがなくなります。コード進行は既存の曲の真似でも構いません。土台を固定することで、メロディー作りに全神経を集中させることができます。

リズムと歌詞のハマりを優先する

メロディーに歌詞を乗せる際、言葉のリズムがメロディーのアクセントとズレていると、聴き手に違和感を与えてしまいます。逆に、リズムに言葉がピタッとはまっていると、たとえシンプルなメロディーでも非常に心地よく聞こえます。

かっこいいメロディーにこだわって言葉を無理やり詰め込むよりも、言葉の持つ自然なイントネーションを活かしたリズム作りを意識してみてください。歌いやすさは、曲の「良さ」に直結する大切な要素です。

参考曲を1曲だけ決めて型を借りる

白紙の状態から曲を作るのは、プロでも難しいものです。まずは自分が目指したい雰囲気の曲を「参考曲(リファレンス)」として1曲決めましょう。

曲の構成(イントロ→A→B→サビなど)や、ドラムが入るタイミング、楽器の種類など、その曲の「型」を徹底的に真似して作ってみてください。型を借りることで制作の迷いが激減し、完成までのスピードが格段に上がります。真似から始めたとしても、最終的には必ずあなたの個性がにじみ出て、オリジナルの曲になります。

作曲初心者でも続けやすい伸ばし方まとめ

作曲で大切なのは、完璧主義を捨てて「未完成の傑作より、完成した凡作」を増やすことです。GarageBandなどのツールを使い、まずは8小節のループを作ることから始めてみてください。コード進行を固定し、参考曲の力を借りることで、初心者にありがちな「完成しない」悩みは少しずつ解消されていきます。

最初は拙い曲でも構いません。一曲作り上げるたびに、あなたは新しい表現の道具を手に入れています。一歩ずつ、楽しみながら自分の音を形にしていきましょう。積み重ねた曲の数だけ、あなたの音楽の引き出しは豊かになっていくはずです。

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この記事を書いた人

ピアノの弾き方だけでなく、音の作り方そのものに興味がある人へ向けて情報を発信しています。コード進行やメロディづくりのコツも詳しく解説します。ひとつの曲を深く味わえるようになったり、自分のフレーズが生まれやすくなったりする、そんなきっかけをお届けします。

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